メリットが際立つ函館〜大間フェリーですが、ネット上の情報だけを鵜呑みにすると現地で思わぬ落とし穴に直面します。特に注意すべき2つの盲点を検証します。
【盲点1:本州側・下北半島の一般道ドライブの負担】
「函館〜青森航路(3時間40分)より大間航路(90分)のほうが早く目的地へ行ける」と考えがちですが、これは東京・東北自動車道方面からアクセスする場合、必ずしも正解とは言えません。八戸自動車道やみちのく有料道路を抜けた後、青森県むつ市・大間町へ向かう下北半島縦貫ルートは、無料の高規格道路が一部整備されているものの、大半が片側1車線の一般道(国道279号・338号)です。
青森港に比べて大間港へは車で約2時間〜2時間半以上の追加陸路走行が必要です。「船に乗っている時間を削った分、長時間の運転疲労が増す」というトレードオフを理解しておく必要があります。
【盲点2:冬期の荒天による欠航情報と運航状況の波】
津軽海峡は日本海と太平洋の海水が激突する屈指の難所です。大函丸は小型〜中型船であるため、3万トンクラスの大型長距離フェリーに比べると風浪の影響を受けやすい側面があります。
特に11月〜2月の冬期は、西高東低の冬型気圧配置により強風と高波が発生しやすく、欠航情報と運航状況が直前に変動することがあります。当日の天候急変に備え、津軽海峡フェリー公式LINEやWEB運航状況ページを小まめにチェックし、万が一の欠航時には青森〜函館便への変更や陸路迂回を視野に入れた柔軟なプランニングが不可欠です。
また、海況が荒れた日の船酔い対策としては、乗船30分前のトラベルミン等の酔い止め薬服用はもちろん、船内中央部の揺れが少ない低層フロアで横になることが最も有効です。