円形に文字を書く際、最大の罠となるのが「どこから書き始めてよいか分からない」という戸惑いだ。プロが実践する鉄則は極めてシンプルである。「上部3割の余白を恐れないこと」、そして「センター揃えの意識を捨てること」だ。
文字を中央にぎっしり詰め込むと、円の美しさは損なわれ、単なる丸いメモ用紙に成り下がってしまう。視線を自然に導くには、円の右下、あるいは左上に重心を置き、対角線上に広めの余白を意図的に残す。ペン先は細字を選び、行間を広めに取る。万年筆の濃淡が出るインクを使えば、文字の少なさそのものが詩的な情緒へと変わる。言葉を詰め込むのではなく、余白に想いを滲ませる。丸という完全な図形だからこそ成立する、引き算の美学がそこにある。 (出典: 丸 メッセージ カード(Yahoo!ニュース))
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