テレビドラマの歴史に燦然と輝くフジテレビの金字塔『北の国から』。竹下景子が演じた「雪子おばさん」(飯田雪子)は、物語の中で極めて重要な叙情性とリアリティを担っていた。
東京での傷心や複雑な恋愛関係を抱えて富良野へとやってきた雪子。彼女が過酷な自然の中で見せる儚げな美しさと、ふとした瞬間に漂わせる大人の色香は、幼い純や螢の目にもどこか神秘的に映った。都会の陰りを引きずりながらも、愛を求め、葛藤する一人の女性の揺らぎ。その人間臭くも息をのむような美しさは、脚本の倉本聰が描き出したドラマ世界に圧倒的なリアリティを与えていた。