長年ファンの間で「黒田兵衛」「若狭留美」「脇田兼則」の3名による三つ巴の推理合戦が繰り広げられていた組織のナンバー2問題は、コナンラム正体確定のエピソードによって決定的な決着を見ました。いろは寿司の流れ板前・脇田兼則こそがラムであり、左目を義眼にした冷酷無比な大幹部であることが明かされています。
現在判明している黒ずくめの組織メンバー一覧を概観すると、ジン、ウォッカ、ベルモット、キャンティ、コルンといった実行部隊に加え、ラムが本格的に前線へと乗り出してきたことで、組織の危機感と攻撃性はかつてない高まりを見せています。ラムはすでに羽田浩司殺人事件の真相に関与し、若返り薬としてのAPTX4869の真の効力に強い疑念を抱いています。
そして頂点に君臨する烏丸蓮耶正体の真相についても、工藤優作の推理によって「あのお方」の正体が烏丸であると名指しされて以降、その生存形態や真の目的が急速にクローズアップされています。かつて「黄昏の館」で莫大な遺産を巡り学者たちを惨殺したとされる怪人物は、半世紀前から進めていた「不老不死」あるいは「時間の逆行」を目的としたプロジェクトの完成を目前にしていると見られます。
また、物語のシリアスさを際立たせているのがコナン登場人物死亡キャラたちの残した爪痕です。宮野明美、アイリッシュ、キュラソー、ピスコ、そしてスコッチや羽田浩司など、命を落とした者たちの遺志や遺留品が、現在のコナンたちの捜査を決定づける強力なピースとして機能しています。