近年、彼のクリエイティビティはお笑い劇場の舞台だけにとどまらず、美術館やギャラリーの壁面をも侵食している。自作のイラストや絵本、不気味でありながらどこか愛らしい立体作品を並べた個展を開催すれば、連日長蛇の列ができる人気ぶりだ。
キャンバスの上に描かれる直線や奇妙なキャラクターたち。色彩の配置は極めて大胆でありながら、どこか数学的な計算すら感じさせる美しさがある。美術批評家の中には彼の作品を「純粋なアウトサイダー・アートの進化系」と評する声もあるが、本人はそんな高尚なラベルなど意にも介さない。「自分が面白いと思ったものを形にしただけ」という淡々とした姿勢が、作品の純度をより一層引き立てているのだ。