この強烈な名言の出処は、天才絵師・平野耕太が描く大ヒット漫画『ドリフターズ』である。主人公である島津豊久は、関ヶ原の合戦で壮絶な捨て奸(すてがまり)を敢行し、満身創痍の中で謎の異世界へと転送された実在の戦国武士だ。彼が作中で見せる常軌を逸した戦闘衝動と、問答無用で敵の首を狙いに行く薩摩武士特有の行動理念が、この言葉の根底にある。
「チェスト」とは本来、掛け声として知られる薩摩の方言だが、誤って無関係な人物や民間人を切り捨ててしまった際に「間違えてしまった、申し訳ない(ごわす)」とあっけらかんと言い放つコミカルかつ狂気的な描写が元ネタだ。正義や倫理観を吹き飛ばすこの問答無用の一文は、ファンの間で瞬く間に伝説のネタとして定着した。