白身魚の中でもトップクラスの評価を誇るヨコスジフエダイは、きめ細やかな身質としっかりとした甘みが持ち味です。火を通しても身が硬く締まりすぎず、上質な脂がじわりと滲み出るため、焼き物や煮物でも抜群の存在感を放ちます。
最も脂が乗り、旬の時期を迎えるのは晩夏から秋、そして初冬(8月〜12月頃)です。産卵期を終えて体力を回復し、越冬に向けてたっぷりと栄養を蓄えた時期の個体は、腹腔内に白い脂肪の塊を抱えるほど肥沃になります。
漁獲量がまとまりにくいため全国的な流通網には乗りづらいものの、産地市場における値段相場は1kgあたり1,500円〜2,500円前後、状態の良い活締め大型魚であれば3,000円を超える値が付くことも珍しくありません。まさに「知る人ぞ知る隠れた高級魚」と呼ぶに相応しいポジションを確立しています。