ネット掲示板やSNSでは、日常的に危険に晒されているドライバーや順走サイクリストからの悲痛な叫びが渦巻いています。ネット上に寄せられたリアルな体験談や議論を検証すると、逆走問題の生々しい実態が浮き彫りになります。
「朝の通勤時間帯、左側を走っていたら前方から前カゴにお子さんを乗せた電動ママチャリが堂々と逆走してきた。こちらは左端の白線ギリギリを走っているのに、向こうは一切避ける気配がなく、すれ違いざまに睨みつけられた」(30代男性・ロードバイク通勤者)
「夜間、右折しようとした瞬間に、車の左前方の死角から無灯火で逆走してきた自転車が突っ込んできて急ブレーキを踏んだ。ドラレコがなければこちらの過失が重く取られていたと思うと背筋が凍る。青切符で片っ端から取り締まってほしい」(40代女性・自動車ドライバー)
「知恵袋などで『右側を走って何が悪いの?』と本気で質問している投稿を見て愕然とした。左側通行が法律であることすら知らない大人があまりにも多すぎる。学校教育や免許更新でもっと周知を義務化すべきだ」(50代男性・元教員)
多くの順走者やドライバーを恐怖に陥れているのは、逆走している当事者が「自分が加害の危険を冒しているという自覚を微塵も持っていない」という点です。左側通行を守っている側が車道中央へ膨らんで危険を回避せざるを得ないという、いわば「正直者が馬鹿を見る」構図が、一般市民の強い憤りを生んでいます。
【プロの結論】事故を起こさない・巻き込まれないための判断基準
交通工学および事故解析の観点から導き出される鉄則は極めて明確です。自転車を運転する際、そして逆走車と対峙した際、以下の判断基準を体に刷り込んでおく必要があります。
- 自らが走る際:「目的地の方向がどちらであっても、必ず進行方向左側の車道または路側帯を使う」。道路の反対側へ行きたいときは、横断歩道や交差点まで左側を直進し、安全を確認した上で合法的に道路を横断する。この一手間を惜しむかどうかが、数千万円の賠償リスクを回避する境界線となります。
- 逆走自転車と対向した際:絶対に「自分が車道内側(右側)に膨らんで避けてはならない」。後続の自動車に撥ねられる最悪の二次事故を招きます。順走側は「左端を維持したまま減速・一時停止」し、相手に外側(逆走側から見て左、順走側から見て右)を迂回させるのが、事故責任を最小化し生存確率を高める唯一の正解です。