インターネット上の一部では、「プラザアピアの閉店=にしがきの衰退」と短絡的に捉える誤解が見受けられます。しかし、企業財務データや事業展開の実態を詳細に分析すると、実情は全く異なる経営判断が働いていたことが明確になります。
株式会社にしがきは、1950年に峰山町で創業した老舗企業ですが、そのビジネスモデルの柔軟性と変革スピードは地方流通企業の中でも群を抜いています。アピアのような大型GMS(総合スーパー)業態の採算性が全国的に悪化する未来を見越し、同社は「事業の多角化と高付加価値化」へいち早く舵を切りました。
特筆すべきは、同社が推進したリゾート・ヴィラ・グランピング事業です。「マリントピアリゾート」を筆頭とする高級宿泊施設事業は全国トップクラスのブランドへと成長し、インバウンド需要や国内高付加価値旅行市場を強力に取り込んでいます。つまり、プラザアピア峰山の営業終了は、事業の敗退ではなく、「成長事業へのリソースシフトと、地域流通事業の効率化・高密度化」という極めて合理的な経営判断であったというのが商業アナリストの一致した見解です。