現地滞在中、自身が何か親切をして相手から「コップンカー」「コップンクラップ」と感謝された際、どのように言葉を返すべきでしょうか。タイ語ありがとう返し方の筆頭として知られているのが、タイ国民の精神的バックボーンとも言える「マイペンライ」です。
マイペンライ(ไม่เป็นไร)は「どういたしまして」「問題ない」「気にするな」という意味を包括する非常に便利なフレーズです。路上や市場、友人同士のフランクなやり取りであれば、笑顔で「マイペンライ・クラップ/カー」と返すだけで100点満点のコミュニケーションとなります。
しかし、ビジネスの商談相手や、格式あるホテルでの応接、あるいは年配者から丁重に謝意を述べられた場面では、マイペンライではやや軽薄、あるいは大雑把な印象を与えかねません。そうした格式ある場面で求められるタイ語どういたしましてのスマートな返答が、「インディー(ยินดี)」です。
「インディー」は直訳すると「喜ばしい」「光栄である」を意味し、英語の「My pleasure」や日本語の「喜んでお役に立ちます」に近い気品のある言い回しです。文末に丁寧語を伴わせて「インディー・クラップ」「インディー・カー」、あるいは「どういたしまして」を意味する定型句「ドゥアイ・クワーム・インディー(ด้วยความยินดี)」と返すことで、知的で教養ある人物としての確かな印象を刻み込むことができます。