長年続いた看板番組であるがゆえに、インターネット上では「特定の俳優が干された」「出演者同士の不仲で突然降板させられた」といったセンセーショナルな噂が絶えません。しかし、事実関係を精査すると、その多くは長寿番組特有の事情が生んだ誤認であることが分かります。
代表的な誤解として、以下の3点が挙げられます。
誤解1:山岡久乃さんと橋田壽賀子氏の絶縁説
前述の通り、週刊誌等で長年囁かれた「橋田セリフに激怒して降板した」という説は事実と異なります。病気の進行を伏せ、女優としての威厳を保ったまま現場を去るための配慮が、外部からは「突然の謎の降板」に見えてしまった結果の風評被害でした。
誤解2:姿を消した俳優陣の「追放説」
弥生の夫役・前田吟さんや娘婿役のキャストなどが一部シリーズで出番を減らしたり一時離脱したりした際、「スタッフと揉めて干された」という言説が飛び交いました。しかし実際は、民放各局の他作品や長期の舞台公演とのスケジュール調整がつかなかったことが主因です。橋田ドラマはリハーサルと本番に膨大な拘束時間を要するため、舞台を主戦場とする俳優陣との日程調整は常に現場の課題でした。
誤解3:泉ピン子さんとえなりかずきさんの確執報道
近年の単発スペシャルにおいて、親子役である五月と眞(えなりかずきさん)の共演シーンが不自然に別撮りになっていたことから、メディアで不仲が大きく報じられました。これに関しては、幼少期から30年近く濃密な関係性を続けてきた二人だからこそ生じた距離感の変化や、お互いの価値観の違いが現場での距離を生んだことは関係者も認めています。しかし、それは「どちらかが悪者として干された」という単純な話ではなく、子役から成熟した一人の表現者として独立したことによる自然な心理的自立の帰結と言えます。