折りたたむ習慣が途切れたとき、多くの人が陥るのが「出しっぱなし」の常態化です。しかし、据え置き用のベッドと折りたたみベッドでは、底面の構造と通気設計に根本的な違いが存在します。
人間は一晩の睡眠で約200mlから多い時で500ml(コップ1〜2杯分)の寝汗をかきます。据え置きベッドであれば、十分な床下高と専用マットレスのベンチレーション構造によって湿気が拡散されます。一方、折りたたみベッドは折りたたみ機構やキャスターを搭載する都合上、底板が合板であったり、マットレスがフレームに密着して通気孔が少なかったりする製品が少なくありません。
ベッドの下に寝汗由来の湿気と体温が滞留すると、床面との温度差によって結露が発生します。特に梅雨時期や冬場の暖房使用時は、床面付近の湿度が80%以上に達することも珍しくありません。この状態を2〜3週間放置すると、マットレス裏やフローリングの表面に黒カビが定着します。賃貸物件の場合、フローリングの変色や腐食は退去時の原状回復費用(数万〜数十万円規模)に直結するため、金銭的なダメージも極めて甚大です。
こうした湿気対策として有効なのが、床板に「すのこ構造」を採用したモデルです。桐やヒノキを用いたすのこベッドは、木材自体の調湿効果に加え、スリットから空気の通り道を確保できるため、カビの発生リスクを大幅に低減させます。