SNSやレシピ投稿コミュニティの生の声を集約すると、「レシピ通りに作ったはずなのに、全体的に水っぽくシャバシャバした」「具材に味が染みておらず米だけが濃い」という不満が散見されます。こうした声の背景を検証するため、編集部では同一条件の炊飯器を用いて切り方や投入タイミングを変えた比較実験を実施しました。
ネット上の失敗談で頻発していたのが、「舞茸を包丁で細かくみじん切りにしてしまった」ケースです。細かく切り刻むと断面積が増えて細胞内の水分が大量に流れ出し、炊飯器内の蒸気圧バランスが崩れて米がふやけてしまいます。一方、料理専門誌の手記や熟練料理人の証言で一致しているのは、「舞茸は包丁を一切使わず、手で大きめに裂く」というアプローチです。
手で縦方向に裂いた舞茸は、繊維が自然にほぐれて表面積が保たれ、炊飯時の加熱で水分を保持しながら心地よい歯ごたえ(弾力)を残します。実食テストにおいても、包丁切りの個体は食感がフニャフニャと頼りなくなったのに対し、手裂きの個体は噛むごとにキノコ特有のジュワッとしたエキスが溢れ出し、審査員全員が満場一致で手裂きを高く評価しました。