富士山をめぐる静岡県と山梨県の関係は、対立ではなく「異なる個性と魅力の共存」といえます。両県側にはそれぞれはっきりとした特徴が存在します。
【静岡県側の特徴(表富士)】
駿河湾からの雄大な立ち上がりを一望できるのが静岡県側の醍醐味です。宝永火口(宝永山)がダイナミックにくぼんだ力強い山容が特徴で、海抜ゼロメートルから山頂を目指す「ルート3776」など、標高差を味わう登山者に愛されています。富士宮ルート・御殿場ルート・須走ルートの3つの登山口を擁します。
【山梨県側の特徴(裏富士)】
富士五湖の湖畔に映る「逆さ富士」や、左右対称に美しく広がるシンメトリーな稜線美を堪能できるのが山梨県側です。山梨県富士吉田市を起点とする「吉田ルート」は、登山道沿いに山小屋や救急施設が充実しており、全体の登山客の半数以上が利用するメインルートとして定着しています。