声が出ない時に最も警戒しなければならないのは、無意識の自己流ケアによる病状の悪化です。特に以下の3つの行動は、声帯に致命的なダメージを与えます。
1. ささやき声(内緒話のようなヒソヒソ声)での会話
「大声を出さなければ大丈夫だろう」とささやき声で話す人が非常に多いですが、これは最大の間違いです。ささやき声を出す際、喉の筋肉は声帯の後ろ側を不自然に強く絞り込み、通常の何倍もの摩擦と緊張を声帯前方に強います。炎症を起こしている声帯をヤスリで削るような行為であり、沈黙を保つか、どうしても話す必要があるなら喉の力を抜いた通常の小さな声の方が負担は少なくなります。
2. 咳払いを頻繁に行う
喉に痰や違和感がある時、強く「コホン」と咳払いをする癖も危険です。咳払いは声帯同士を猛烈なスピードで叩きつけ合わせる衝突行為であり、炎症を起こして傷つきやすくなっている粘膜下で内出血を起こす引き金になります。
3. 無理に声を出そうと喉を絞る
出ない声を絞り出そうと首筋に筋を立てて力むと、発声に関わる周囲の筋群が過度に緊張し、発声障害が慢性化する恐れがあります。