放送法改正に伴うNHKネット配信の必須業務化(義務化)により、NHKが提供するデジタル配信基盤は2026年現在、明確な3層構造へと再構築されています。テレビ受像機を持たずスマートフォンやPCのみでコンテンツに触れるデジタルネイティブ層に対し、適正な公平負担とアクセス利便性を両立させる枠組みが整えられました。
まず日常的な視聴の中心となるのが、NHK番組の見逃し配信を無料(受信契約者向け)で提供するNHKプラスです。地上波(総合・Eテレ)の放送と同時にサイマル配信され、放送終了後1週間の追っかけ・見逃し視聴に対応します。ネット単体契約者向けにもID認証基盤が統合され、テレビを持たないユーザーでもNHK受信料のネット配信契約を結ぶことでシームレスな利用が可能となりました。
一方で、過去の「大河ドラマ」「連続テレビ小説」「NHKスペシャル」など約10,000本以上の名作アーカイブを網羅するのがNHKオンデマンドです。こちらは民間の見逃し配信プラットフォーム(U-NEXTやAmazon Prime Videoチャンネル等)とも提携し、月額990円(税込)の「まるごと見放題パック」または単品購入で提供される独立採算型の有料VODサービスとして機能し続けています。