小川彌生の大ヒットコミックを原作とする『きみはペット』において、合田武志(通称モモ)は物語の命運を握る極めて難易度の高い役どころです。2017年版でこの大役に抜擢された際、志尊淳は当時21歳。戦隊シリーズ『烈車戦隊トッキュウジャー』でブレイクを果たした直後であり、本格的な恋愛ドラマの主演級ポジションとして大きな挑戦でした。
放送当時からSNS上で「可愛すぎて息が止まる」「あざとさが芸術の域に達している」と大反響を呼びました。単なる外見の愛らしさにとどまらず、スミレの足元に自然にすり寄り、頭を預ける仕草や、捨てられた子犬のように潤んだ瞳の演技は、徹底した観察と役作りの賜物です。当時の制作インタビューによると、志尊淳は「ペットとしての無垢な振る舞い」と「一人の青年としての自立心」の二面性を意識し、現場で細かく重心の位置や首の角度まで研究して撮影に臨んだと明かしています。
この緻密なアプローチによって、単なるファンタジーの同居人ではなく、現代社会で戦う女性の張り詰めた心を瞬時に解きほぐす、唯一無二のモモ像が完成しました。