SNSや大手掲示板、Q&Aサイトを定点観測すると、「適当に生きるなと言われて罪悪感に押しつぶされそう」「真面目にやってきたのに損ばかりしている」という切実な声が数多く寄せられています。では、なぜ他人は他者に対して「適当に生きるな」と強い言葉を投げつけるのでしょうか。
心理臨床や社会心理学の知見を紐解くと、適当に生きるなと主張する側の心理には、大きく分けて3つの歪んだ動機が存在します。
- 同調圧力と不公平感の解消:「自分はこれほど我慢して辛い思いをしているのだから、他人も同じように苦しむべきだ」というルサンチマン(怨恨感情)。
- コントロール欲求:相手を「ちゃんとしていない未熟者」と位置づけることでマウントを取り、自分の支配下に置こうとする心理的優位性の確保。
- 固定観念への固執:昭和・平成初期の「滅私奉公」「根性論」から価値観をアップデートできず、柔軟な生き方を許容できない認知的柔軟性の欠如。
厚生労働省のストレスチェック関連データや産業カウンセリングの現場報告でも、「周囲からの過剰な期待や『ちゃんとしろ』というプレッシャー」が、ちゃんと生きるストレスを極限まで高めている実態が確認されています。他人の言葉を真に受けて自分を責める必要はどこにもありません。