中島さんの闘病中、芸能界やファンの間で大きな感動を呼んだのが「竹山さんが単独で稼いだギャラを中島さんと完全に折半し、仕送りとして治療費と生活費を支え続けた」というエピソードです。
当時、ピンとして単身テレビに出演し、過密スケジュールをこなしていた竹山さん。過酷なロケや長時間の収録で得た収入の半分を、入院中の中島さんの口座に振り込み続けました。世間はこの行動を「美談」「男気あふれる友情」と称賛しました。しかし、当の竹山さんは後年の取材で、そうした過剰な美談化に対して極めて冷静な「芸人としての本音」を明かしています。
「世間は『相方思いの優しい奴』って美談にしてくれたけれど、実態は全く違う。俺が一人で仕事をもらえていたのは、『カンニングのキレる奴』というコンビの看板があったからに過ぎない。もし最初からピン芸人だったら、あんなに使ってもらえなかった。つまり、俺が稼いだ金は中島がいたから入ってきた金であって、半分渡すのは当たり前の権利。仕送りや施しなんて上から目線のものでは絶対になかった」
この発言こそ、二人のプロフェッショナルとしての対等な関係を如実に物語っています。同情や憐憫ではなく、「中島が生きているからこそ自分は舞台で暴れられる」という絶対的な信頼とリスペクトがあったからこその行動でした。