ワイドショーの生命線は視聴率だ。番組を盛り上げるためには、平坦な解説よりも、意見の対立やドラマチックな展開が求められる。プロデューサーやディレクターは、コメンテーターに対してあえて強い主張や、他者と対立するポジションを取るよう暗黙の了解を求めることがある。
しかし、現代の視聴者が求めているのは、作られた対立や怒りのエンターテインメントではない。SNSで個人の意見が簡単に発信できる時代だからこそ、テレビには客観的で冷静なファクトチェックや、押し付けがましくない意見の提示が求められている。演出としての「強い自己主張」が、視聴者には単なる「身勝手なノイズ」と映ってしまうのだ。