この施設のシンボルである原寸大天守の復元は、一朝一夕に成し遂げられたものではない。1992年に開催されたスペイン・セビリア万国博覧会の日本館メイン展示物として、当時の最先端技術と一流の職人技を結集して製作されたのが始まりだ。万博終了後、この貴重な遺産を保存・公開するために現在の場所へと移設された。
宮上茂隆氏(建築歴史学者)の学術的な考証に基づき、失われた歴史のピースが見事にパズルのようにはめ込まれた。金箔十万枚を使用したという黄金の6階部分と、朱塗りの八角堂である5階部分。その圧倒的な存在感は、見る者の言葉を奪う力を持っている。