隔世遺伝は、見た目の美しさや特徴だけに留まらない。医療の世界において、この現象はより深刻な意味を持つ。特定の遺伝性疾患や、がん・糖尿病といった生活習慣病への罹患リスクが、親を飛び越えて孫に遺伝するケースが報告されているからだ。
「両親は健康なのに、なぜ自分だけが」と悩む患者は少なくない。だが、家系図をさらに遡ると、祖父母や曽祖父母に同じ疾患の既往歴が見つかることは珍しくない。現在、ゲノム医療の現場では、二世代前までの家族歴を詳細に分析することで、将来の発症リスクを予測するプレシジョン・メディシン(精密医療)が主流になりつつある。