金融広報中央委員会などの最新データを紐解くと、40代・二人以上世帯の金融資産保有額の平均値は1,000万〜1,200万円前後という数字が躍る。これだけ見ると「世間の40代はしっかり貯めている」という印象を受けるかもしれない。しかし、この数字を真に受けて落ち込む必要は全くない。
平均値とは、一部の超富裕層が全体を引き上げるマジックのようなものだ。資産億単位の家庭が1世帯入るだけで、平均額は跳ね上がる。そこで重要になるのが、データを金額順に並べた中央に位置する世帯の額、つまり「中央値」だ。40代の貯蓄中央値は、およそ250万〜400万円程度。単身世帯に至っては100万円前後まで落ち込む。これが、私たちが日々感じている生活実感に極めて近い現実の数字だ。