世間やメディアでは、解散の元凶として特定の人物を挙げる「黒幕説」が盛んに叫ばれました。代表的な4つの論点について、現場取材の記録や関係者の証言をベースに検証します。
1. メリー喜多川氏(元副社長)の独裁と排除論
最大の要因として挙げられるのが、事務所創業者一族であるメリー氏の強権体制です。娘であるジュリー氏へ後継権を一本化するため、巨大な功績を挙げていた飯島氏とSMAPを過剰に警戒し、メディアを通じて公然と排除を迫った姿勢は、同族経営の弊害そのものでした。
2. 飯島三智マネージャーの急進的な独立計画
SMAPを国民的スターへ押し上げた功労者である一方、事務所との調整が不完全なままメンバーを巻き込んだ独立計画を急いだ点については、マネジメントとしての戦略的ミスを指摘する声も少なくありません。メンバーの意思統一を完璧に完了しないまま動いたことが、グループの分断を招く隙を生みました。
3. 木村拓哉の「残留選択」と裏切り説の虚実
独立組から一転して事務所残留を決めたことで、当時メディアから猛烈な「裏切り者バッシング」を受けた木村拓哉。しかし、家庭を持つ立場やジャニー喜多川氏・メリー氏への恩義、芸能界における契約の重みを鑑みた現実的判断であり、単なる背信行為と断じるのは短絡的です。
4. 香取慎吾と木村拓哉の感情的断絶
小学生時代から木村を兄のように慕っていた香取慎吾にとって、飯島氏の追放劇と生謝罪会見における木村の立ち回りは、受け入れがたい精神的ショックでした。「これ以上SMAPとして笑顔を取り繕うことはできない」という香取の純粋すぎるプロ意識が、グループ存続を完全に断ち切る要因となりました。