この過酷な経済環境を生き抜くために、私たちはどのような防衛策を講じるべきか。単に現金を銀行口座に眠らせておくだけでは、インフレによって資産の実質価値が目減りし続ける一方である。いま求められるのは、防衛と分散を徹底した独自の資産防衛戦略だ。
第一に、固定費の徹底的な再点検とキャッシュフローの確保である。変動金利型住宅ローンの金利上昇リスクに備え、繰り上げ返済の余力を確保しつつ、通信費や保険などの固定支出を削る。第二に、インフレ耐性のある資産への適切な分散投資だ。外貨建て資産や金(ゴールド)、世界株式のインデックス投資、物価連動国債などを組み合わせ、日本円の減価リスクを相殺するポートフォリオを構築する。そして第三に、自らの人的資本への投資である。企業依存から脱却し、インフレ下でも自力で稼ぎ出せるスキルを磨くことが、最も確実なヘッジとなる。