本作で二人が演じるのは、傷ついた命と向き合い続ける若き獣医師だ。単なるペットブームの陰に隠れた過酷な現実や、飼い主のエゴ、そして命を救いきれない葛藤など、従来の作品にはないリアリティが追求されている。医療ヒューマンドラマとしての完成度は極めて高く、脚本を手掛けたスタッフ陣は長年にわたる獣医療現場への徹底取材を重ねて作品を完成させた。
「単に可愛い動物を見せるだけの作品にはしたくなかった」。制作幹部は熱く語る。生死の境目で繰り広げられる決断の数々、そして葛藤の末に見出す希望。山崎と有村の迫真の演技は、観客に対して「命を預かる重みとは何か」を静かに問いかけてくる。