数々の名言を生み出した伊達理論の決定的な発火点は、2017年10月15日放送のテレビ朝日系バラエティ番組『日曜もアメトーーク!』における「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」でした。ひな壇に座った伊達みきおが、常軌を逸した食生活を共演者に追及された際、真顔で放った「柿の種ってね、食べても太らないんですよ。小っちゃいし」という一言がスタジオを騒然とさせました。
当時、相方の富澤たけしをはじめとする共演陣が「いや太るだろ!」と総ツッコミを入れる中、伊達は一切表情を崩さず、物理法則やサイズ感を根拠にした独自の免罪符を次々と展開。その後、同番組の「おやつ食べちゃう芸人」や各局の情報番組、ラジオ番組『サンドウィッチマン ザ・ラジオショー サタデー』へと戦場を移しながら、理論の体系化が進められていきました。
番組制作関係者の証言によると、このネタは事前に綿密に構成されたフリップネタではなく、伊達自身が日頃から楽屋でスタッフや後輩芸人を笑わせるために繰り出していた「楽屋のボケ」がテレビカメラの前で自然発火したものだったといいます。世間に蔓延する糖質制限ブームや健康志向の息苦しさに対し、圧倒的な脱力感と愛嬌で風穴を開けた瞬間でした。