結婚当初、ネット空間や一部の週刊誌報道で吹き荒れたのが「遺産相続や財産目当ての結婚ではないか」という邪推でした。23歳の女子大生風の女性が大御所タレントと結婚したという事実だけで、センセーショナリズムを煽るメディアの格好の標的となったのです。ブログに掲載された日常の食卓に唐揚げやステーキが並んでいただけで、「脂っこい料理で早死にさせようとしている」といった悪意ある曲解が一人歩きしました。
しかし、後にテレビ特番の手記告白や関係者の証言によって明らかになった現実は、世間の下衆の勘繰りとは真逆のものでした。当時の加藤茶は、前妻との離婚に伴う慰謝料の支払い、個人事務所の独立に伴う多額の経費負担、さらには過去の未払い税金などが重なり、数億円規模の債務を抱えている状態でした。莫大な遺産や貯金などどこにもなく、むしろ経済的には極めて逼迫した状況だったのです。
さらに、綾菜の実家は広島県で複数の会社を経営する資産家一族であり、彼女自身がお金に困って結婚する動機は微塵もありませんでした。夫の苦境を知った綾菜は逃げ出すどころか、実家の支援も仰ぎながら借金返済と家計の再建に奔走しました。「遺産目当て」という噂は、客観的事実によって完全に覆された捏造に過ぎなかったと言えます。