三井寺力餅のルーツを語る上で欠かせないのが、怪力で知られる平安末期の僧兵・武蔵坊弁慶の伝説です。比叡山延暦寺と三井寺(園城寺)が激しく争った際、弁慶が三井寺から大きな晩鐘を奪い取り、比叡山の山上まで一人で引き摺り上げて撞いたという「弁慶の引き摺り鐘」の話は広く知られています。
この伝説にあやかり、弁慶のような無類の大力を得られるようにと祈念して考案されたのが「力餅」の始まりです。三井寺力餅本家は明治2年の創業当時から、三井寺の参拝客や東海道を行き交う旅人の疲れを癒やす名物としてこの餅を振る舞い、150年以上の時を経た現在も変わらぬ製法でその歴史を受け継いでいます。