スタンドバトルの百戦錬磨である岸辺露伴が、なぜ小学生相手にここまで追い詰められたのか。そこには露伴自身の性格と、大柳賢が仕掛けた巧みな心理戦が深く関係しています。
当初、露伴は賢を単なる生意気な子どもと見下し、自身のスタンド「ヘブンズ・ドアー」で本に変えて排除しようとしました。しかし、すでにジャンケン勝負の土俵に引きずり込まれていた露伴は、子ども相手の勝負を拒否することができず、感情的にジャンケンに応じてしまいます。
最初の勝負で賢に先制を許したことで、ヘブンズ・ドアーの右腕が奪われ、ペンを握ることすら困難になります。さらに2勝目を奪われたことで、露伴の顔の右半分とスタンド能力の3分の2が賢の支配下に置かれました。賢は奪ったヘブンズ・ドアーの能力を露伴自身に向けて発動し、「自分を攻撃できない」という命令を書き込むなど、露伴の逃げ道を完全に封殺していったのです。
「たかが運任せのジャンケン」という思い込みが露伴の判断を狂わせ、賢の冷徹な強運と心理誘導によって、精神的プレッシャーが極限まで跳ね上がっていきました。