2026年の国際オークションおよび国内二次流通市場において、クリソベリルキャッツアイの価値は過去5年間で約30〜45%の上昇を見せています。特にアジア・中東の富裕層による実物資産買いが加速しており、産地による価格格差もより顕著になっています。
世界中で産出されるキャッツアイの中でも、別格のステータスを持つのがスリランカ産キャッツアイです。古くから「宝石の島」ラトナプラ周辺で採掘される原石は、地色が明るく気品のあるイエローゴールドからアップルグリーン、ハニーカラーを持ち、内包するルチルシルクが極めて整然と並んでいるのが特徴です。ブラジル産やマダガスカル産も良質な原石を産出しますが、伝統と透明度、ミルク&ハニーの鮮やかさにおいてスリランカ産は依然として市場の絶対的な頂点に君臨しています。
現場の大手買取専門店担当者は、近年のクリソベリルキャッツアイ買取相場の動向について次のように明かします。
「昭和期に購入されたリングをお持ち込みいただくケースが多いのですが、当時の鑑定書に『キャッツアイ』とあっても、石底が極端に不揃いだったり光条が曲がっていたりすると評価は伸びません。一方で、3カラットを超える大粒で地色が鮮やかな蜂蜜色の個体は、当時の購入価格を遥かに上回る数倍の提示額になることも珍しくありません」(都内大手貴金属買取店チーフバイヤー談)