映画界を震撼させたのが、『悪人』『怒り』で吉田修一文学を映画史に残る傑作へと昇華させてきた李相日監督による映画化です。製作発表当初から、誰が喜久雄を演じるのかが最大の焦点となっていました。
主演に抜擢されたのは、圧倒的な美貌と卓越した演技力を併せ持つ吉沢亮さん。吉沢さんは役作りのため、長期間にわたり本職の歌舞伎俳優から女方の所作、舞踏の過酷な稽古を重ねて撮影に臨みました。そして喜久雄の終生のライバル・俊介役には横浜流星さんがキャスティングされ、名門の重圧に苦悩する熱い演技で火花を散らしています。
さらに師匠の半二郎役には日本を代表する名優・渡辺謙さんが名を連ねるなど、日本映画界の粋を集めたキャストが集結。歌舞伎座をはじめとする本格的な舞台空間の再現と、李監督ならではの妥協のない人間描写が融合し、スクリーンから立ち上る凄まじい熱量は映画ファンの間でも語り草となっています。