世紀末とは本来どんな意味?なぜ「荒廃とカオス」の象徴になったのか

世紀末とは本来どんな意味?なぜ「荒廃とカオス」の象徴になったのか

世紀末とは本来どんな意味?なぜ「荒廃とカオス」の象徴になったのかとはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

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ヨーロッパ発祥の退廃思想が、日本においてより直接的かつオカルト的な「世界の破滅」のイメージへと結びついたのは、20世紀末の1970年代から1990年代にかけての現象です。その最大の火付け役となったのが、五島勉氏の著作『ノストラダムスの大予言』でした。

1973年に刊行された同書は累計数百万部を超える大ベストセラーとなり、そこに記された「1999年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる」という詩節は、社会現象レベルで人々の脳裏に刻み込まれました。「2000年を迎える前に人類は滅亡するかもしれない」という終末思想は、テレビ番組や雑誌の特集を通じて当時の子供から大人まで広く浸透していきます。

さらに1990年代に入ると、バブル崩壊による経済停滞、1995年の阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件といった未曾有の災禍が日本を直撃します。先行きの見えない社会不安とオカルト的な終末論が結びつき、日本特有の「世紀末現象」としてリアルな緊迫感を帯びて語られることになりました。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。