自覚のないまま危機が進行すると、日々の活力低下だけでなく、突発的な人間関係の破綻や衝動的な行動へと発展しかねない。代表的なミドルエイジクライシス症状には、感情の平板化(何事にも感動できない)、理由のない焦燥感、これまでの生き方に対する激しい後悔、突然の派手な浪費や不倫といった代償行為が挙げられる。
自身の状態を客観的に把握するため、編集部が臨床心理の指標を基にまとめた「ミドルエイジクライシスチェックリスト」を活用してほしい。
- これまでに情熱を注いできた趣味や仕事に対して、突然強い虚しさを感じる
- 同世代の成功や同僚の昇進のニュースを聞くと、理不尽な劣等感や焦りが込み上げる
- 「残された人生の短さ」を意識し、今の人間関係や環境をすべて投げ出したくなる
- 特別な原因がないにもかかわらず、朝起きると気力が湧かず、将来に希望が持てない
- 配偶者やパートナーとの会話が億劫になり、一人になりたい衝動が抑えられない
- かつての夢や理想と現状のギャップを振り返り、「人生の選択を間違えた」と悔やむ
- 若さに執着し、急激な外見の若作りや過度な浪費、リスクの高い投資に走りたくなる
- 夜中に何度も目が覚めるなど睡眠リズムが乱れ、疲労感が翌日に残る
- 自分の役割が会社や家庭で終わってしまったかのような疎外感・不要感がある
- これからの20〜30年をどう生きていけばいいのか、具体的なビジョンが描けない
上記10項目のうち4項目以上に心当たりがある場合、すでに心の変容期に入っている可能性が高い。決して自分を責めず、立ち止まるためのサインとして受け止める視点が求められる。