グローを展開する製造元「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ」は、企業戦略の中核に「たばこハームリダクション」を掲げている。これは、完全に禁煙できない喫煙者に対し、より有害性の低い代替品への移行を促すことで、社会全体としての健康リスクを減らそうという公衆衛生的な考え方だ。
かつて同社の最高経営責任者(CEO)を務めたジャック・ボウルズ氏は、「A Better Tomorrow(より良い明日)」というスローガンのもと、紙巻タバコ依存からの脱却と次世代製品へのシフトを加速させた。彼が主導した事業構造の転換は、グローの急速な浸透を後押しした。単なる製品の切り替えにとどまらず、喫煙文化そのものをリスク低減型へと再構築する試みだったと言える。