鉛筆の芯に鉛は入っている?主成分の真実と毒性・誤飲リスクを徹底検証

鉛筆の芯に鉛は入っている?主成分の真実と毒性・誤飲リスクを徹底検証

鉛筆の芯に鉛は入っている?主成分の真実と毒性・誤飲リスクを徹底検証についての真相を徹底解説します。

鉛筆の書き味や濃淡を左右する「HB」や「2B」といった硬度記号は、一体何によってコントロールされているのでしょうか。その秘密は、原材料である黒鉛と粘土の比率にあります。

日本国内で広く採用されている硬度記号は、硬さを表す「H(Hard)」、濃さを表す「B(Black)」、その中間を示す「F(Firm)」によって分類されます。JIS規格(日本産業規格)では9Hから6Bまでの17段階が規定されていますが、三菱鉛筆のフラッグシップ商品「ハイユニ」などでは、世界最多水準となる10Hから10Bまでの全22硬度がラインナップされています。

硬度分類黒鉛と粘土の配合目安芯の物理的特徴主な用途・適正硬質(H〜10H)粘土が多く、黒鉛が少ない(粘土比率 約50〜70%)芯が非常に硬く、摩耗しにくい。筆跡は薄く淡い灰色。精密製図、設計図面、石版画、緻密なデッサンの下描き標準(HB・F)黒鉛 約60〜65%:粘土 約35〜40%硬さと濃さのバランスが均一。折れにくく文字が潰れにくい。一般筆記、事務作業、学校教育(高学年〜中学生向け)軟質(B〜10B)黒鉛が多く、粘土が少ない(黒鉛比率 約70〜85%)粒子が紙に付着しやすく、濃く滑らか。摩耗は早い。小学生の学習用(2B/4B)、マークシート、美術デッサン

この芯の製法を確立したのは、1795年のフランス人科学者ニコラス・ジャック・コンテでした。黒鉛粉末と粘土を微細に粉砕して均一に練り合わせ、細い孔から押し出して乾燥させた後、鉛筆芯の製造工程 焼成温度として知られる1000℃〜1100℃以上の還元焼成窯でじっくり焼き固めます。粘土が陶器のように焼き締まることで骨格を作り、その隙間に黒鉛粒子が固定される構造です。さらに、焼き上がった芯を動物油や植物油、スピンドル油などのオイル槽に浸して微細な空隙を油分で満たすことで、紙の上を滑るような独特の心地よい書き味が生まれます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。