かつて医療番組『NHKためしてガッテン』などで耳の正しい手入れが取り上げられた際、多くの視聴者が「自分の耳掃除が間違っていた」と衝撃を受けました。専門医が口を揃えて指摘するのが、綿棒の使い過ぎによる自傷行為です。
坂田英明医師をはじめとする専門医が推奨する予防法・ケアの鉄則は、「耳掃除は月に1〜2回、耳の入口から1センチまで」にとどめることです。奥まで綿棒を入れると、湿った耳垢を奥へ押し込んで塞いでしまったり、鼓膜手前の繊細な皮膚を破いて炎症を引き起こしたりします。
湿り気が気になる時は、綿棒を奥まで突っ込むのではなく、耳の穴の入り口付近を優しく円を描くように1〜2周拭うだけにしましょう。耳道には本来、自浄作用(奥から手前へゴミを排出する仕組み)が備わっているため、入り口だけをケアすれば十分清潔を保てるのです。