高知県立美術館の魅力は、シャガールだけに留まりません。世界的写真家のアーカイブから伝統芸能の舞台まで、独自の多面的な文化発信を行っています。
1. マルク・シャガール常設コレクション室
コレクション展では、初期から晩年に至る油彩画や代表的な版画シリーズが定期的にテーマを変えて展示されます。シャガール特有の鮮烈な色彩と、空を飛ぶ恋人たちや動物たちが織りなす幻想的な世界観を間近で体感できます。
2. 石元泰博フォトギャラリー
高知にゆかりの深い世界的写真家・石元泰博(1921–2012)から寄贈された約3万5,000点に及ぶプリント・ネガフィルムを収蔵。代表作「桂離宮」シリーズや「シカゴ、シカゴ」など、精緻な構図と卓越した造形感覚が光る名作を定期的な企画展示で楽しむことができます。
3. 美の殿堂に佇む「本格能舞台(能楽堂・美術館ホール)」
館内に入って多くの来館者が驚くのが、総檜造りの壮麗な能舞台です。美術館ホール内に設置されたこの舞台は、伝統的な能・狂言の上演はもちろん、現代演劇やダンス、音楽公演にも活用されており、「伝統芸能と現代アートの対話」という先進的な試みを体現しています。
4. 内井昭蔵氏設計の建築美と水景庭園
日本芸術院賞を受賞した建築家・内井昭蔵氏による建物は、土佐漆喰を思わせる質感の壁面と土佐瓦風の屋根が特徴的です。美術館を取り囲む水路と広々とした水景庭園は、鑑賞後の心地よい余韻に浸る散策スポットとして親しまれています。
5. 2026年注目の企画展・展示スケジュール動向
2026年の展示スケジュールにおいても、国内外の近現代アートを独自の切り口で紹介する大型企画展や、高知の歴史・自然を再解釈する地域連動展が計画されています。公式発表資料に基づき、最新のスケジュールを事前に確認して訪れるのがおすすめです。