名作『ショーシャンクの空に』あらすじと結末・脱獄の真相を徹底解説

名作『ショーシャンクの空に』あらすじと結末・脱獄の真相を徹底解説

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本作の原作は、ホラーの帝王スティーヴン・キングが1982年に発表した中編小説集『恐怖の四季』に収録されている秋の物語『刑務所の道化師たち(原題:Rita Hayworth and Shawshank Redemption)』です。監督・脚本を務めたフランク・ダラボンは、原作の骨子を忠実に再現しながらも、映画としての劇的なドラマ性を極限まで高めるための秀逸な脚色を施しました。

比較項目映画版(監督:フランク・ダラボン)原作小説(著者:スティーヴン・キング)脚色による物語上の効果語り手レッドの設定アフリカ系アメリカ人(モーガン・フリーマン)アイルランド系の白人(赤毛が名前の由来)フリーマンの重厚な低音ボイスが作品全体の詩的な格調を高めたノートン所長の人物像一貫して1人の強権的な偽善者として登場アンディの服役中に3人の所長が交代しているキャラクターを統合することで、アンディとの宿命の対決構造を鮮明化ノートン所長の最期不正が暴かれ、包囲された執務室でピストル自殺アンディ脱獄の数年前に不正がバレる前に引退映画ならではの明確な悪の因果応報とカタルシスを観客に提示青年トミーの運命所長の策略により所内で射殺されるより待遇の良い最低警備刑務所へ移送され沈黙を買われる所長の非道さを際立たせ、アンディが脱獄を決意する決定打に昇華脱獄までに要した年月19年間(1947年投獄〜1966年脱獄)約27年間(1948年投獄〜1975年脱獄)映画のテンポ感を保ちつつ、俳優の肉体的な変化とリアリティを両立ラストシーンの描写ジワタネホの青い海岸でアンディとレッドが再会し抱擁国境へ向かうバスの中でレッドが希望を語り終幕テスト試写での観客の熱烈な要望に応え、感動の対面を追加撮影

原作小説は、レッドが刑務所内で書いた手記という私小説的なアプローチをとっており、結末も「私は国境を越えられるだろうか。青い太平洋を見られるだろうか。私は希望する」というオープンエンドな余韻で幕を閉じます。ダラボン監督自身も当初はその文学的な幕切れを支持していましたが、映画スタジオの意向とテストスクリーニングの圧倒的な声を受け、メキシコのジワタネホ(Zihuatanejo)での再会シーンを追加しました。結果として、この青い海と砂浜のロングショットが映画史上に残る多幸感を生み出すこととなりました。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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