相撲界屈指の押し相撲を武器に大関まで上り詰めた貴景勝の肉体は、両親による常軌を逸したサポート体制なしには存在し得ませんでした。とりわけ食育と体重増量は、幼少期からの至上命題でした。小学校時代から始まった増量計画において、純子さんが背負った家事労働の負担は想像を絶するものがあります。
当時の密着ドキュメンタリー番組で明かされたエピソードによれば、純子さんは毎日のようにスーパーの買い物カゴを複数満杯にし、両手に重い荷物を抱えて帰宅していました。ただ量を食べさせるだけでなく、身体を壊さないように栄養バランスに配慮し、巨大なハンバーグやステーキを焼き続ける日々。純子さん自身が美しいプロポーションを維持していたことと対照的に、台所で行われていたのはアスリートを育てるための壮絶な重労働だったのです。