かつては匿名掲示板の書き込み域を出なかった食の悩みだが、昨今ではエンターテインメントや書籍の領域にも大きな広がりを見せている。大手出版社のKADOKAWAや電子書籍アプリのピッコマでは、パートナーの料理下手や食生活のギャップをコミカルかつリアルに描いたエッセイコミックが相次いでヒットを記録。共感と切実さが入り混じるストーリーは、多くの既婚男性や夫婦層の読者を惹きつけてやまない。
単なる個人的な不満とされてきた問題が、メディアを通じて共有されることで「我が家だけの悩みではない」という安堵感をもたらしている。文化的な共鳴が生まれる背景には、食に対する価値観の多様化がある。