「ギアをリバースに入れてもモニターが真っ暗になる」「映像が乱れてブルーバックになる」といったトラブルは、経年劣化や予期せぬ外部要因で突如として発生します。ディーラーや電装専門店への取材で明らかになった主な原因は以下の通りです。
原因の過半数を占めるのが、「リヤゲートやドアミラー可動部の配線ハーネス断線・接触不良」です。過酷な開閉を繰り返すバックドアヒンジ部や、自動格納ドアミラーの内部配線被覆が摩耗し、信号線がショートすることで映像供給が途絶えます。また、洗車機での強力な高圧水流がカメラ本体のパッキンを突破し、内部レンズが浸水・結露して映らなくなるケースも多発しています。
さらに、タイヤサイズやサスペンションの変更、ドアミラーの脱着修理を行った後に「合成映像が著しくズレる」という不具合も目立ちます。全周囲カメラは1ミリ単位の角度情報をもとに演算しているため、車両姿勢が変わった際は専用シートを地面に敷き詰めて行う「カメラ・キャリブレーション(校正作業)」をディーラーの専用診断機で再実施しなければ、正確な映像を取り戻すことはできません。