楽曲リリース直後の2018年6月上旬、ネット空間では急速に批判の声が拡大しました。Twitter(現X)上では楽曲の是非をめぐって激しいリプライの応酬が繰り広げられ、一部の抗議グループがライブ会場周辺での抗議デモを呼びかける事態にまで発展します。
この状況を受け、野田洋次郎氏はリリースからわずか数日後の2018年6月8日および11日、自身の公式SNS(Twitter/Instagram)にて長文のコメントを発表しました。そこには、表現者としての葛藤と、意図が歪んで伝わってしまったことへの痛恨の思いが率直に綴られていました。
野田氏はコメントの中で、以下のような趣旨を明確に表明しています。
「大好きな日本という国に生まれ、世界へ挑戦する人たちや日々の生活を懸命に生きる人々を応援したかった。傷つけたり、軍歌のように戦争を賛美したりする意図は一切なかった」
「自分の書いた言葉によって不快な思いや恐怖を感じさせてしまった方々に対しては、本当に申し訳なく思っており、深くお詫び申し上げます」
この釈明は、自らの意図を明確に説明しつつも、結果的に他者を傷つけてしまった事実に対して誠実に頭を下げるという、極めてバランスの取れた大人の対応として評価されました。
さらに注目すべきは、騒動の渦中に開催された「Road to Catharsis Tour 2018」のライブ現場(福岡公演など)での出来事です。会場周辺には街宣車や抗議者が現れ、物々しい警備が敷かれる異常事態となりましたが、野田氏はステージ上でファンを前に自らの言葉で心情を吐露しました。「色々な意見があることは受け止めている。でも、僕たちは音楽でみんなと繋がりたい」と語り、予定通り「HINOMARU」を力強く歌い切ったのです。会場は割れんばかりの歓声と拍手に包まれ、ステージとフロアの絆を再確認する瞬間となりました。