このブームを牽引しているのが、IPホルダーである株式会社サンリオと、着ぐるみ界のパイオニアとして知られる株式会社サザックによる強力なタッグだ。キャラクターアパレル産業において、サザックが持つ立体裁断技術と縫製のクオリティは国内外から絶大な支持を集めている。
平面のイラストを三次元のウェアへと落とし込む際、最も困難とされるのが「キャラクターの表情の再現性」だ。目線の角度がわずか数ミリ狂うだけで、ばつ丸特有のふてくされたユーモアは台無しになってしまう。開発陣は幾度もの試作を重ね、刺繍の糸密度やフェルトパーツの圧着強度をミリ単位で調整。着た人が動いても表情が歪まない立体構造を確立した。
アパレル市場全体がミニマリズムから自己表現重視へとシフトする中、部屋着とエンターテインメントウェアの境界線を曖昧にするサザックのプロダクトは、業界内でも高い評価を得ている。