ふたりの破局を巡っては、今なお「旧ジャニーズ事務所が激怒して別れさせた」「小泉今日子が業界から圧力を受けた」という俗説がネット上で根強く囁かれています。しかし、当時の芸能界の力学を丹念に洗い直すと、この見立てには明らかな誤解が含まれています。
確かに当時の芸能事務所にとって、看板アイドルの熱愛報道は重大な経営リスクでした。しかし、相手が一般人や駆け出しのタレントではなく、芸能界で確固たる地位を築いていた小泉今日子であったことは、事務所側にとっても極めて慎重な対応を迫られる要因となりました。強硬手段で引き裂けば、かえって小泉側の文化人ネットワークや世論の反発を招き、亀梨自身の精神的な反発を生むリスクが高かったためです。
また、小泉自身は80年代から自らの意志で髪を刈り上げ、独自の表現を貫いてきた筋金入りのアーティストです。他者からの理不尽な圧力に屈して生き方を変えるようなタレントではありません。事実、破局後も亀梨が芸能界で干されるような事態は一切起きず、小泉もまた変わらぬ評価を維持し続けました。外的圧力によって強制終了させられたのではなく、ふたり自身の対話によって導き出された結論であったことこそが、この報道の最大の真実です。