外国人観光客と夏の風物詩について話す際、直訳に悩む代表格が「肝試し(きもだめし)」です。辞書を引くとtest of courageという対訳が掲載されているケースが多いものの、これだけを口頭で伝えても、相手には「バンジージャンプや過激な度胸試しのことだろうか?」と解釈され、怪談やお化けの文脈が抜け落ちてしまいます。
日本における肝試しの本質は、「蒸し暑い真夏の夜に、暗闇の神社や墓地、森林、廃校などを少人数で歩き、背筋を凍らせて涼を取る伝統的な度胸試しイベント」です。海外にもハロウィンシーズンにトウモロコシ畑を歩く「haunted corn maze」や、森の中を歩く「haunted trail」が存在しますが、日本のように「学校の林間学校の行事」として組織的に行われたり、「夏の納涼行事」として定着している文化は珍しいとされています。
海外の友人に誤解なくその魅力を伝えるには、文化的な背景を一言添える説明スキルが求められます。以下の例文パターンをストックしておくと、スムーズな意思疎通が可能です。
- 「We have a Japanese summer tradition called kimodameshi, which literally translates to a test of courage. People walk through a dark shrine, school, or forest at night to test their nerves.」
(日本には「肝試し」という夏の伝統があり、直訳すると度胸試しです。夜の暗い神社や学校、森を歩いて度胸を試します。) - 「It is similar to an outdoor walkthrough haunted house, but held in real spooky locations like cemeteries or deep woods during summer camps.」
(屋外の歩行型お化け屋敷に似ていますが、夏合宿などで墓地や深い森といった本物の不気味な場所で行われます。)