ドゥーラグ(Do-rag)という名称の語源は、髪型を「整える・整髪する(do hair)」ための「布(rag)」に由来します。見た目のインパクトから装飾品と誤解されがちですが、第一の目的は「縮毛性の強い髪を寝癖や摩擦から守り、ヘアスタイルを美しく固定・維持すること」にあります。
アフリカ系アメリカ人の髪質は非常にカールが細かく乾燥しやすいため、就寝中や日中に枕や外気との摩擦で髪が傷んだり、セットしたスタイルが崩れたりしやすい特性を持っています。ドゥーラグで頭部を適度な圧力で包み込むことで、頭皮の保湿を保ちながら髪の広がりを抑え、タイトなシルエットを維持する機能的役割を果たしてきました。
かつては「寝るときや自宅で髪をセットするときに巻く室内用アイテム」でしたが、1990年代以降、著名なラッパーたちがそのままストリートやステージに姿を現したことで、ファッションアイコンとしての地位を確立しました。