不思議の国のアリス症候群の原因と治し方|大人と子供の違いを徹底解説

不思議の国のアリス症候群の原因と治し方|大人と子供の違いを徹底解説

不思議の国のアリス症候群の原因と治し方|大人と子供の違いを徹底解説の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

不思議の国のアリス症候群を理解する上で極めて重要なのが、「小児期の発症」と「成人期の発症」では背景にある原因が大きく分かれるという臨床事実です。

子供に多発するEBウイルス感染症と一過性脳炎

小児期の代表的な引き金となるのが、伝染性単核球症を引き起こす「EBウイルス(エプスタイン・バール・ウイルス)」感染症です。発熱、喉の痛み、リンパ節の腫れといった初期症状に続いて、あるいはその回復期に突然「お母さんの顔が小さく見える」「部屋の壁が迫ってくる」と子供が訴え始めます。これはウイルス感染に伴う免疫反応により、一時的に中枢神経や側頭・頭頂葉領域に軽微な浮腫や炎症が生じるためと考えられており、ほとんどの場合は成長とともに後遺症なく消失します。

大人の発症に潜む偏頭痛の前兆と神経血管障害

一方、大人になってから発症する場合の主因は、偏頭痛の前兆(オーラ)としての変視症です。脳の神経細胞に生じる「皮質拡延性脱分極(CSD)」という電気的波が視覚連合野に達することで、視覚の拡大・縮小や空間の歪みが引き起こされます。また、成人例では睡眠不足や過度なストレス、カフェインの過剰摂取、あるいは稀に側頭葉てんかんや脳血管障害の初期兆候として現れる場合もあるため、大人の初発にはより慎重な画像診断が求められます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。