上層階へ移動すると、商業施設の喧騒とは一変した空間が広がる。西宮市の公的施設や、多目的ホール「フレンテホール」が位置するフロアだ。単なる買い物スポットにとどまらない複合機能こそ、この施設が地域社会に深く根を下ろしてきた理由と言える。
フレンテホールでは、市民による音楽発表会、演劇公演、地域団体のシンポジウム、子供向けのワークショップなどが連日開催されている。特に2026年に入り、デジタル技術を融合したハイブリッド型イベントの対応機器を刷新。リアル参加とオンライン配信をシームレスにつなぐ環境が整備された。
「買い物ついでに行政手続きを済ませ、帰りにコンサートを楽しむ」。そんなワンストップの利便性は、多忙な現代人のライフスタイルに合致する。行政機能と商業、そして文化活動が同一建物内に共存するモデルは、急速に進む少子高齢化社会における都市型のコミュニティ拠点として、全国の自治体からも注目の的となっている。