水戸黄門の印籠に隠された歴史の真相!葵の紋所と本物の中身の謎

水戸黄門の印籠に隠された歴史の真相!葵の紋所と本物の中身の謎

水戸黄門の印籠に隠された歴史の真相!葵の紋所と本物の中身の謎の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

テレビ時代劇史上に残る名シーンである「格さんの印籠提示」。渥美格之進と佐々木助三郎の二人が大立ち回りを演じた後、格さんが懐から印籠を取り出し、「静まれ、静まれ! 控え居ろう! この紋所が目に入らぬか」と轟かせるくだりは、実はシリーズ最初期から存在していたわけではありません。

1969年8月に放送が開始されたTBS版『水戸黄門』(第1部・東野英治郎主演)の初期エピソードでは、クライマックスの展開が毎回異なっていました。黄門様自らが旅烏の変装を解いて名乗りを上げたり、助さんや格さんが刀を突きつけて身分を明かしたりと、試行錯誤が繰り返されていたのです。

転機が訪れたのは第1部の第14話「反逆者の汚名(盛岡)」でした。この回で初めて、悪漢たちを鎮圧する決定打として印籠を掲げる演出が導入されました。当時の制作陣(脚本の宮川一郎や葉村彰子チーム、松内監督ら)の手記や回想録によると、「視聴者が一目で水戸徳川家の権威を理解し、物語が残り数分で爽快に決着するための視覚的フック」として印籠の紋所をクローズアップする演出が練り上げられたと語られています。

「この紋所が目に入らぬか」というフレーズは、講談『水戸黄門漫遊記』に登場する言い回しをベースに、脚本家陣がテレビの前の視聴者が最も胸をすくリズム(七五調に近い日本語の口拍子)へと研磨したものです。第2部以降、放送時間が終了する直前の「午後8時45分頃」に必ずこのシーンが訪れる構成が確立され、視聴者に圧倒的な安心感を与える黄金パターンが完成しました。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。